平村 太幹(ひらむら・だいき)

木彫作家 2023年~

1997年北海道沙流郡平取町本町生まれ。子どもの頃から父の大工仕事を手伝う中でものづくりに親しんできた。それまで特にアイヌ文化に関心はなかったが、姉がウポポイ(民族共生象徴空間)の初期スタッフとして就職したことで自らもアイヌ文化に関連することに携わりたいと考えた。2020年、株式会社平取町アイヌ文化振興公社に就職。平取地域イオル再生事業職員としてアイヌ文化の伝承活動に従事。夏場にはアワ、ヒエ、イナキビといった伝統的な穀物栽培の場所の整備や、伝統家屋チセづくりに取り組み、冬場の12月~3月には諸先輩方に工芸品製作を学ぶ機会があり、それがきっかけで木彫が好きになった。大工の父に自宅の倉庫を木彫り小屋にしてもらい、製作に集中できる環境で木彫を楽しんでいる。
BEAMS JAPANのイベント「アイヌクラフツ」では貝澤徹氏など他の作家とともに自身のイタ(平たい木製の盆)も販売。また、ウポポイ(民族共生象徴空間)でのイベント「アイヌアートショー」に出展、自身の作品を紹介・販売している。

主な作品は、イタやヌイトサイエ(糸巻)を模した小さなアクセサリー、マキリなど。イタの製作ではオリジナリティに偏り過ぎず、伝統文様を尊重したデザインを心掛けている。文様のデザインを考えることが好きで、長い時間を費やすことも多い。昔の本などもよく見て伝統を学びながら、他の作家のデザインと重ならないようにしている。

将来の目標は木彫作家として独り立ちをすること。初めてアイヌ文化に触れる人に興味を持ってもらえるような作品を目指している。

2023年の札幌観光バス運行「セタプクサ号」のラッピングを担当。「二風谷アイヌクラフト」でコラボ商品開発(2023年)に参加。二風谷民芸組合所属。

●北海道アイヌ伝統工芸展(公益社団法人北海道アイヌ協会)
2022年度 伝統工芸品部門 最優秀賞(北海道知事)「イタ(長角盆)」
2023年度 伝統工芸品部門 優秀賞「丸イタ」

●アイヌ工芸作品コンテスト(公益財団法人アイヌ民族文化財団)
2022年度 木工芸の伝統的作品部門 入選「イタ/盆」
2023年度 木工芸の伝統的作品部門 優秀賞「イタ/盆」

Ainu Crafts pewre(アイヌ クラフツ ペウレ)
※アイヌ語でペウレは「若い、若者」の意味
〒055-0101北海道沙流郡平取町二風谷76-6
Instagram  https://www.instagram.com/daiki_hiramura/

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