貝澤 太一(かいざわ・たいち)

木彫作家 2017年~

1970年北海道沙流郡平取町二風谷生まれ。父、貝澤耕一氏が木彫に取り組む姿を見て育ち、小学校の自由研究で木彫を始める。高祖父(祖父の祖父)は明治時代に二人いた名工のうちの一人貝澤ウエサナシ氏で、自らの木彫作品の手本としている。
札幌の大学卒業後はアイヌ文化の研究施設に16年間勤務し、特にアイヌの人々の植物利用についての専門的な知識を学ぶ。その経験から、木彫工芸品の製作やアイヌ文化自然体験を指導するなど、自然とアイヌ文化の関わり合いを体感する活動を行う。代々受け継いだ土地で農業を営み、NPO法人ナショナルトラストチコナイ理事長の顔も持つ。

おもな作品は、ヌイトサイエ(糸巻)やチポ(針入れ)といったアイヌの伝統的な工芸品をモチーフにしたアクセサリーや小物。
アイヌ文様と余白のバランスを意識して描き、使う人の安全を願いながら作品を製作している。できるだけ地元二風谷の材料を使うほか、古くなった家の梁、古い碁盤板など木材の再利用によって森林環境を守りながら伝統文化と自然を後世につなぐものづくりを目指す。
また、手彫りだけにとどまらず、レーザー加工機や様々な素材を活用し、身近で手に取りやすい作品づくりにも力を入れたいと考えている。

「二風谷アイヌクラフト」のコラボ商品開発プロジェクト(2020年2021年)に参画、二風谷民芸組合所属。

北海道アイヌ伝統工芸展(公益社団法人北海道アイヌ協会)
2020年度 伝統工芸品部門 奨励賞「イタ」

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