関根 真紀(せきね・まき)

刺繍作家 1983年~

1967年北海道沙流郡平取町二風谷生まれ。アットゥ織り作家の貝澤雪子氏の娘として子どもの頃から家業の民芸店(貝沢民芸)を手伝い、札幌の民芸店等にも勤務。その後、二風谷に戻り本格的に工芸品の製作を始める。イタ(木製の平たい盆)の製作からスタートし、次いで刺繍、アットゥ織り、編み物まで手掛ける。近年では、アイヌ文様を用いた様々なプロダクトをデザインする傍ら、自身でもプロデュースするなど一層その活動の場を広げている。

幅広いジャンルの伝統的なアイヌ工芸の経験を活かして生み出されるデザインは、二風谷の伝統を基本としたアイヌ文様と現代のアイテムとの融合が魅力的で、全国にもファンが多い。例えば、甲州印伝、結城紬、今治タオルといった他の伝統的工芸品や、俳優の井浦新氏とのコラボレーション商品の開発のほか、北海道日本ハムファイターズのグッズ、コカ・コーラのボトル缶や自動販売機、日本のロックバンドGLAYのTAKURO氏のピックデザイン、ウポポイ(民族共生象徴空間)の園内バスや2020年札幌観光バス運行「セタプクサ号」のラッピングデザイン、「二風谷アイヌクラフト」のコラボ商品開発プロジェクト(2020年)に参画するなど、様々な形でアイヌ文様を表現している。

その一方で、母である貝澤雪子氏が織るアットゥに刺繍を施すなど、伝統工芸の作家としての顔も持ち続けている。いろいろな機会や媒体を通じて、アイヌ伝統工芸だけでなくアイヌ文化に関する情報を発信。過去に二風谷子どもアイヌ語教室の指導(現在は夫の関根健司氏)や平取町内外の学校においてアイヌ文化普及啓発活動を行なっている。2023年に娘の関根摩耶氏と合同会社katakを立ち上げ若手作家の作品等も取り扱い、若手育成にも力を注いでいる。

合同会社katak代表社員、二風谷民芸組合所属。

北海道内各地の博物館の委員なども務める。

北海道アイヌ伝統工芸展(公益社団法人北海道アイヌ協会、前北海道ウタリ協会)
1985、1994、1995、1999年度 奨励賞
1988、1993年度 優秀賞
1992年度 特別賞
2010、2011、2012、2013年度 奨励賞
2012年度 最優秀賞(北海道知事賞)
※現・公益社団法人北海道アイヌ協会は、2008年までは社団法人北海道ウタリ協会、2009年から社団法人北海道アイヌ協会、2014年からは現在の名称

katak×bee(カタビー)
〒055-0101 北海道沙流郡平取町二風谷76-1
連絡先:090-6217-8449
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