<uturano>ウトゥラノ

商品仕様

[プレート]
材質 美濃焼(食洗機・電子レンジ対応)
サイズ 小 φ154mm × H23mm(3種類)
    大 φ186mm × H27mm(3種類)

描画 西山 涼/平村太幹/岡本朋也(二風谷民芸組合)

2024年度は、道内外で温泉・リゾートホテルを経営する「野口観光グループ」様とのコラボレーションにより、テーブルウェアを製作しました。「北海道のおもてなし」をテーマに、3名の作家それぞれのデザインが特徴的なアイヌ文様を施した美濃焼のプレートとプレイスマットを開発しました。

野口観光グループ様では、「望楼NOGUCHI登別」の客室の菓子鉢としてご利用いただきお客様をお迎えいただきます。3月上旬からは野口観光グループ様の一部の宿泊施設にて、館内ショップでも販売される予定です。

プレートは日常づかいしやすい2種類のサイズをご用意しました。2枚重ねてアレンジしてもお楽しみいただけます。和風・洋風どちらのお料理でもマッチするほか、アクセサリートレイとしてもお使いいただけます。

プレイスマットは、プレートのデザインと同じコンセプトで展開。毎日の食卓をアイヌ文様が華やかに彩ります。食事の際にお使いいただくのはもちろん、花びん置きやディスプレイマットなど、インテリアのアクセントとしてもお楽しみください。

ウトゥラノとは、アイヌ語で「一緒に」の意味。
いつもあなたの食卓にご一緒できましたら幸いです。

[デザインにあたって]
<uturano>ウトゥラノ[コタンコカムイ]
自然と共に生きるアイヌ文化の精神を表現するため、文様は緑を基調として描きました。アイヌにとって神聖な存在であるコタンコカムイ(シマフクロウ)と、棲み処である森をイメージしたデザインです。コタン(村)の守り神に感謝を込めて。(西山 涼)

<uturano>ウトゥラノ[ノンノ]
力強い印象の多いアイヌ文様ですが、プレートには優しい印象を意識してデザインしました。ノンノ(花)や植物のつるでやわらかさを表現しながら、色はすこし濃い青を用いて、やわらかな文様に大人らしさを加えました。陶器の白とのコントラストもお楽しみください。(平村 太幹)

<uturano>ウトゥラノ[イカ
アイヌ刺繍の多様な美しさを知っていただきたく、イカ(刺繍)をテーマにデザインしました。プレートにはチカㇻカㇻぺ(※1)を、プレイスマットはカパラミ(※2)を表現しました。木彫りと刺繍のアイヌ文様の違いをお楽しみください。(岡本 朋也)

※1 直線裁ちの布を切り伏し、それらを渡すように刺繍を施した木綿の着物
※2 細い白布や色布を切り伏せし、アップリケのように縫い付けた木綿の着物

購入する

プロフィール



野口観光グループ

「心が通うおもてなし」をモットーに道内外で20を超える宿泊施設を展開する野口観光グループは、登別温泉で創業して2024年に60周年を迎えました。観光産業を支える人材を育成する職業訓練学校「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」の設立や、ホテルの料理人が作る給食による「食育」を取り入れて従業員の子育てを応援する企業主導型保育園の運営、自社農園「のぐち北湯沢ファーム」の経営など、ホテルだけではなく、「観光」を軸に顧客・従業員、そして地域に幅広く商品やサービス、付加価値を提供しています。

西山 涼

アイヌ工芸作家/1996年平取町振内生まれ
22歳までアイヌ工芸とは異なる仕事をしてきたが、所属する平取町アイヌ協会青年部などの諸先輩から誘いを受けたことで、2020年4月に株式会社平取町アイヌ文化振興公社の立ち上げと同時に入社。2021年から同社平取地域イオル再生事業職員としてアイヌ文化の伝承活動に従事。元来ものづくりが好きだったこともあり、この体験がきっかけとなって木彫作品の製作を開始。二風谷の先人たちの作品で描かれている伝統的な文様を参考にしながら、自分らしさを表現できるような作品を心掛けている。二風谷民芸組合所属。

平村 太幹

アイヌ工芸作家/1997年平取町本町生まれ
父の大工仕事を手伝う中でものづくりに親しむ子ども時代を過ごす。2020年に株式会社平取町アイヌ文化振興公社に就職し、アイヌ文化の伝承活動に従事する傍ら、父製作の小屋で木彫を楽しんでいる。イタの製作ではオリジナリティに偏り過ぎず、伝統文様を尊重したデザインを心掛け、将来の目標は木彫作家として独り立ちをすること。初めてアイヌ文化に触れる人に興味を持ってもらえるような作品を目指している。二風谷民芸組合所属。

岡本 朋也

アイヌ工芸作家/1997年北海道浦河郡浦河町生まれ
父方の家系は様似町にルーツを持つアイヌ。幼少期からものづくりを好み、アイヌ語や舞踊を学び、2020年からの3年間は平取町アイヌ工芸伝承館ウレパで「伝承者育成事業」5期生として、織物などとともに、アイヌ文様の描き方や木彫の基本を学んだ。2023年4月からは本格的に木彫に専念、独り立ちを目標に活動している。ラノカ(ウロコ彫り)の正確性や、彫りの無い空間を意識して製作している。二風谷民芸組合所属。